「中秋の名月」と聞くと、十五夜やお月見をイメージする人が多いかと思いますが、その意味や由来について説明できる人は少ないはず。
そこで今回は、中秋の名月の由来やお供えものの意味について、ご紹介します!
中秋の名月の由来や意味とは?
「中秋の名月」は、「十五夜」や「芋名月」「望月」とも呼ばれます。
旧暦では、7~9月が秋とされていました。中秋とは、その真ん中にあたる8月15日のことです。その旧暦の8月15日は2017年の10月4日なのです。
その起源ははっきりとわかっていませんが、中秋の名月は、穀物の収穫に感謝する祭りがはじまりだといわれています。昔の人は月を信仰の対象としていたので、感謝の証としてお供えものをしていたのですね。
何をお供えするの?その意味は?
「中秋の名月」のお供えものといえば、月見団子を思い浮かべる人も多いかと思います。
この時期は米の収穫がはじまる時期でもあったため、米で作ったお団子をお供えして、これからの豊かな収穫をお祈りしていたのです。また、お供えする月見団子の数には2つの説があります。
一つ目は、その年の満月の数に合わせること。通常は12コ、うるう年には13コを備えます。
二つ目は、十五夜という別名に合わせて15コお供えするという説です。このように月見団子の数は一つに決まっておらず、また、地域によっても異なるといわれています。
月見団子のほかにも、中秋の名月には里芋やサツマイモをお供えすることも多くあります。これは、中秋の名月が芋類が収穫される時期でもあったためです。また、ブドウのようなツルがついた食べ物は、お月さまと人間とのつながりを強いものとされていました。そのため、縁起がよいとされ、お月見の際に供えられていたのです。
食べ物以外では、ススキがお供えものとして挙げられます。
中秋の名月のときには稲がまだ収穫されていないため、ススキを稲穂に見立てて飾るようになりました。さらにススキは鋭い切り口を持つことから、魔除けの役割があると考えられていました。そのため、収穫物へのあらゆる害を防ぎ、豊作になるようにという祈りも込められていたのです。
お月見でよく見るお供えものには、ひとつひとつにちゃんと意味があったのですね。
月見団子を作ってみよう!
お供えものの意味を知ったところで、今年の中秋の名月は手作り団子を作ってお供えしてみませんか?
月見団子は、白玉粉と絹ごし豆腐があれば簡単に作ることができます。定番の白いお団子にしたり、チェコペンでアレンジしたりしてウサギをイメージしたものを作るのも楽しそうですね。かぼちゃを練り込めば、色も鮮やかで、お月さまのように仕上がりますよ。出来上がったら、お団子をキレイに並べるところまで挑戦してみてくださいね。積み重ねるのに苦労する人も意外と多いのだそうですよ!
いかがでしたか?中秋の名月はお供えものとともに、美しい秋の月とロマンチックなひとときを楽しんでくださいね。
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