1月7日の朝は七草粥を食べるという習慣がありますが、その由来や意味を知っている人は少ないかもしれません。

そこで今回は、春の七草の由来や意味について解説します。

記事の最後には、簡単に作れる七草粥のレシピもご紹介するので、お楽しみに！

「春の七草」の由来とは？

SARANさん(@0327pp)がシェアした投稿 – 2017 1月 8 5:26午前 PST

春の七草は「人日の節句」といい、五節句の一つです。

お隣の国、中国では前漢の時代に、元旦は鶏、2日は狗、3日は猪、4日は羊、5日は牛、6日は馬、7日は人、8日は穀というように、それぞれの日を動物や人、穀物に見立て、新年の運勢を占っていました。このことから、1月7日は「人の日」となったのです。唐の時代になると、「七種菜羹（ななしゅさいのかん）」といって、7種の野菜を入れた汁物を食べる風習ができました。人々はこの汁物を食べて、無病息災を祈願しました。

また、日本では奈良時代に、1月の始まりに若菜を摘んで食べる「若菜摘み」という行事が行われていました。平安時代には、この行事が唐の七種菜羹と結びついたことで、七草粥が食べられるようになったのです。そして、江戸幕府が「人日の節句」を五節句の一つとして定めると、この風習は庶民の間にも定着していきました。

七草粥には何が入っているの？

yuki .hさん(@15_yuki_)がシェアした投稿 – 2017 11月 29 3:33午前 PST

七草粥に入っているのは、7種類の春の七草です。スーパーで売っている七草がセットになっているようなものを使っている人も多いですよね。ここでは、七草のそれぞれの効能や栄養価を見てみましょう。

・セリ

「競り勝つ」という言葉にかけて、縁起が良いとされている植物です。血液をサラサラにしてくれたり、高血圧や動脈硬化などを予防してくれたりする効果があり、さらには整腸効果も期待できます。

・ナズナ

「ペンペン草」という別称で親しまれている植物。ビタミンKが豊富に含まれており、昔から民間治療に使われてきました。

・ゴギョウ

キク科の植物。喉の炎症を抑えるほか、利尿作用があることから、むくみにも効果があるといわれています。

・ハコベラ

ビタミン類やカルシウム、カリウムをはじめとする栄養素が豊富に含まれた薬草で、利尿作用や鎮痛作用の効能があります。

・ホトケノザ

「仏の座」という名称であることから、縁起物として扱われている植物です。イチョウを整えてくれたり、高血圧を予防してくれたりする効果があります。

・スズナ

スズナとは、カブのこと。葉っぱの部分は特に栄養価が高く、ビタミン類や食物繊維、鉄分、カルシウムがたっぷり含まれています。

・スズシロ

スズシロとは、現代でいう大根のこと。ビタミンA・ビタミンC・ジアスターゼ・フラボノイドなどが含まれており、食べ物の消化を手伝ってくれたり、二日酔いや便秘の解消にも役立ってくれたりと、その効能はさまざまです。

実はとても簡単！七草粥を作ってみよう

仲間リサさん(@lisa_nakama_)がシェアした投稿 – 2017 1月 7 3:01午後 PST

春の七草の由来や種類を知ったところで、次は七草粥の作り方を見てみましょう。

スーパーで売っている七草セットを使えば、あっという間に作れちゃいますよ。
洗って30分ほど置いておいたお米を水と一緒に強火にかけます。蓋をして35分ほど煮たところで、細かく切ったスズナとスズシロを入れ、もう5分ほど火にかけていきます。1cm角に切ったお餅と、カットしたナズナ・セリ・ホトケノザ・ハコベラ・ゴギョウを投入し、混ぜ合わせたら完成。仕上げに、塩で味を整えましょう。

参考レシピ：https://cookpad.com/recipe/1665395