語学を習得する方法に「多読」というものがあるのをご存知でしょうか。多読は、大学の授業や独学をすることによって、ある程度英語の基礎ができてきた人に試してほしい英語の習得方法です。今回は、時間がある夏休みだからこそ試してほしい多読におススメの本を3冊ご紹介します。
そもそも「多読」って何?
多読とは、読んで字のごとく「多くの本を読むこと」です。
自分の英語のレベルよりも少し低いレベルで書かれている本をたくさん読んで、速読力や一気に英語の文章を理解する力をつける訓練として、取り入れられます。量をこなして英語の理解力をあげる「多読」と対照的となるのが「精読」です。
「精読」は、一つの文の文法の構造や、単語の意味をしっかりと理解し、丁寧に一つの本を読みこんでいくものです。英語の基礎をつけるには、この精読をすることは避けて通れない道です。文法や単語の意味をしっかりと理解していなければ、いくらたくさん本を読んだところで、力はつきません。裏を返せば、しっかりと基礎を固めたうえで多読に挑戦すると、飛躍的に英語の力は伸びる可能性があるのです!
Charlotte’s Web/シャーロットの贈り物
Charlotte’s Webはアメリカの児童文学です。
日本でも『シャーロットの贈り物』というタイトルで、翻訳が本棚に並んでいます。この物語のはじまりは、生まれながらに体格にも恵まれず、商品としての値打ちが見込まれない豚が生まれて、殺されそうになっているところを少女が助けるという場面からはじまります。豚はウィルバーと名付けられ、他の動物たちが暮らす小屋の中で暮らします。そこで出会ったのが、シャーロットというクモです。シャーロットは物知りで、ウィルバーに様々なことを教えます。ウィルバーは他の動物たちやシャーロットと共に、楽しい毎日を送りますが、クリスマスに再び殺されそうになってしまいます。シャーロットはそれを阻止するために、ある策を練るのですが…というような話です。
児童文学として、アメリカでは多くの人に親しまれている文学です。きっと読み終わった後に英語の勉強にはもちろんなりますが、ほっこりとした温かい気持ちになれること間違いなしの小説です。
Jane Eyre/ジェーン・エア
イギリスの有名なブロンテ姉妹の長女、シャーロット・ブロンテによって書かれた長編小説です。
主人公ジェーン・エアは孤児で、リード夫人に引き取られて育てられますが、リード夫人とその子どもたちにひどい差別を受けます。9歳になった時に、寄宿学校に送られますが、その学校も衛生面や教育面で問題がある学校でした。しかし、そこで心優しいひとたちに出会い考え方が少しずつ変化していきます。この後、ソーンフィールド邸で家庭教師をしながら生活をするジェーンは恋愛や結婚のことを考える機会に巻き込まれていきます。ジェーン・エアは、様々な人間関係を通じて、ジェーンが成長していく様子を楽しみながら、自分だったらどうするかと考えさせられる場面がいくつもある小説です。
The Adventures of Tom Sawyer/トム・ソーヤーの冒険
言わずと知れた大作、『トム・ソーヤーの冒険』は孤児のトムが冒険を通して成長していく姿を楽しめる小説です。
トムは優等生の弟シドとは対照的に、いたずらっ子でわんぱくな10歳前後の少年である。トムには、いつも悪だくみをするときに一緒にいた仲間がおり、その子たちと盗賊が盗んだ宝を見つけようと冒険に出る。冒険の途中でいろんな危険な状況にも遭遇しますが、その中でトムは精神的に大きな成長を遂げていくのです。
どきどきしながらも、自由を求めるトムの姿をついつい応援したくなるような小説です!
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