日本では、毎年5月の第2日曜日は「母の日」と設定されています。「母の日だから」という理由で、普段はなかなか伝えられない感謝の気持ちを、お母さんに伝える人もいるのではないでしょうか。私たちは小さな頃から「母の日はお母さんに感謝を伝える日」として身についていますが、改めてどうして母の日が設定されているのか、その由来を尋ねられると、意外と答えられる人は少ないものです。今回は、そんな母の日の起源についてご紹介します!
母の日はいつ始まったの?
母の日が始まったとされる時期、場所については諸説ありますが、濃厚とされるのは20世紀初頭のアメリカです。「母の日」を作るきっかけとなった運動を始めたのはアメリカ・ウェストヴァージニア州に住んでいたアンナ・ジャービスさんという女性です。アンナさんは自分の母親を大変尊敬しており、母親が亡くなった後も母親を敬愛する気持ちを世に残したいという思いから、母親を敬う日をつくる活動を始めました。
アンナさんの活動がアメリカで正式に承認されたのは1914年のことでした。ウィルソン政権の時に、世界で初めてアメリカ議会は国をあげて「母親を祝う日」を定めたのです。
アンナさんの母親ってどんな人?
アンナさんの母親は、アン・ジャービスさんといいます。アンさんは敬虔なクリスチャンで、自分の育った環境が医療水準が低く、十分な医療を受けられなかったために兄弟を失った経験もあったので、「Mothers Day Work Club」というボランティア団体を組織し、地域の医療補助活動を行っていたそうです。彼女の活動が広く評価されたのは、南北戦争がきっかけでした。南北戦争時、兵士の間に腸チフスなどの病気が蔓延した際に、アンさんの組織したボランティア団体はアメリカの国の兵士だけでなく、ウェストヴァージニア州に運ばれてきた兵士を分け隔てなく治療したのです。
アンナさんはそういった活動をした母親を大変に誇りに思い、母親を称えるための活動を始めたのです。母の日の始まりは、一人の女性の母親を尊敬する心から始まったのです。
日本での母の日の贈り物
日本でも古くから親しまれている母の日ですが、一体どのようにして祝われているのでしょうか。
一番ポピュラーなものは「花を贈る」ですね。生花を贈る人が多いようですが、最近では日持ちや飾りやすさを考えて、プリザードフラワーを贈る人も増えているようです。生花と違って、あまり手入れが必要ないので、忙しいお母さんにも喜ばれそうです。
食器洗いや洗濯物、水回りの掃除など、日常的に水に触れることが多いお母さんの手は荒れがちです。そんなお母さんを気遣って母の日にハンドクリームを贈り物として選ぶ人も多いそうです。普段頑張ってくれているお母さんへのいたわりの気持ちを伝えるにはぴったりですね!
もちろん「無垢で深い愛」という花言葉をもつカーネーションを贈るのも喜ばれること間違いなしですよ。
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