※写真はイメージです。
横浜の馬車道で、地元の人に愛され続けている「馬車道十番館」。
以前は1階のカフェをご紹介しましたが、2階にある英国風酒場もご紹介したかったので、今回は馬車道十番館の総支配人であり、ご自身もバーテンダーである浅羽さんにお話を伺ってきました!!
※撮影:キャンプラメディア
馬車道十番館が地元に根差し、愛されてきたことを象徴するように、バーを訪れるのはほとんどが昔からの常連さん。中には座る席が決まっている人や、注文するお酒の3杯目までが決まっている人もいるのだとか。
なので、常連さんが来店すると「いつものでいいですか?」なんてドラマのようなやり取りもあるそうです。ちょっと憧れますね!(笑)
浅羽さんから聞けた興味深いお話を、2つほどご紹介したいと思います。
一つ目は、カクテルで○○が分かったという話。
常連さんに人気なのは、カクテルの王様ともいわれる「マティーニ」です!
マティーニはジンにベルモットを加えて、オリーブを添えただけのシンプルなカクテル。近年、ドライ・マティーニのように、どんどん辛口のものが好まれるようになっていますが、横浜ではベルモットの甘みが感じられるスタンダードなものが好まれているようです。
だから、「エクストラ・ドライ・マティーニを」と注文するお客さんだと、「あ、この人は横浜の人ではなくて観光客だな」と分かることもあるのだそうです。
一杯のカクテルから地元の人か、そうでないかが分かるなんて、横浜のバー文化は奥が深そうです。それに浅羽さんの鋭い洞察力で、いろいろなことが見抜かれそうですね(笑)。
※写真はイメージです。
もう一つは、オリジナルカクテルについてです。
基本的に、オリジナルカクテルは作らないという浅羽さん。ですが最近、横浜ベイスターズのファンだというお客さん3人が来店した時に「ベイスターズが勝てるようなカクテルを作って!!」とお願いされて、特別に作る機会があったそうです。
ベイスターズといえば、青。ブルーキュラソーを使ってきれいな青味を出し、星形に切り抜いたレモンの皮を添えたオリジナルカクテルを作ると、とても喜んでもらえたそうです。ファンの願いを汲んだ一杯に、お客さんもきっと満足されたことでしょう。
まさに、横浜ならではのエピソード。こんな素敵なカクテルなら、ベイスターズファンならずとも、ぜひ飲んでみたいと思ってしまいました(笑)。
オリジナルを作らない理由は、お客さんがもし「もう一杯あのオリジナルカクテルが飲みたい!」と言ってもなかなか同じものが再現できないため、お客さんにもどかしい思いをさせてしまうかもしれないからなんだそうです。
オリジナルカクテルには、そんなお客さんに対する浅羽さんの思いが込められているのですね。こんな素敵なエピソードをたくさん持つバーテンダー、浅羽さんの常連さんになってみたいものです。
バーは敷居が高い印象がありますが、横浜に訪れた時にはぜひ立ち寄ってみてください。大人の階段を一歩上った気分になれますよ。
●住所:神奈川県横浜市中区常磐町5-67 馬車道十番館 2F
●電話番号:045-651-2621
●営業時間:16:00~23:00
●定休日:年末年始
●アクセス:JR根岸線関内駅より徒歩約7分、みなとみらい線馬車道駅より徒歩約5分 他
●公式HP:http://www.yokohama-jyubankan.co.jp/
この記事へのコメントはありません。