みなさん、こんにちは。
学生団体やサークルなどの打ち合わせやイベントの場を提供している渋谷の学生ラウンジ「Campusplus(キャンパスプラス)」から更新しています。
Campusplusとは、渋谷駅から道玄坂を登って徒歩約7分のところにある学生ラウンジで、1日500円でWifiとフリードリンクがついています。
もちろん飲食の持ち込みも可能です!ぜひご利用ください。
さて、Campusplusには、学生団体が自分たちで作ったプリーペーパーを定期的に置いていってくれます。
ですので、今回はフリーペーパーを作っている学生団体を一つご紹介し、その中身にも迫っていきたいと思います!
待望の第一弾は、学生団体「S.A.L」さんの『BACKPACER(バックパッカー)』です。
学生団体S.A.L.は、2008年6月に立ち上げられた慶應義塾大学に本部を置く学生団体です。
「学生が主体であること」を前提に、国際問題に関しての理解を深め、啓発していくことを目的にしています。
S.A.L.という名前には、
Send out(国際問題を伝える)
Aid(助けを求めている人を救う)
Learn(世界の現実を知る、学ぶ、理解する)―学生団体S.A.LさんのHPから引用:http://salkeio.com)
という3つの意味が込められています。
そんなS.A.Lさんから定期的に発行されている『BACKPACKER』。内容はズバリ「旅」です!!
S.A.Lに所属する人たちが、実際にさまざまな国を訪れ、自分たちで撮影した写真を使っています。
最近新しく発行された、2016 Autumn Vol.09は「三大陸周遊記」をテーマに三部構成になっており、下記の国々を訪れた時の写真とともに、体験エピソードや感じたことなどが全49ページに渡って書かれています。
●アメリカ大陸(メキシコ・コスタリカ)
●アフリカ大陸(スーダン・ルワンア)
●ユーラシア大陸(インド・中国・カンボジア)
最後には「死」について書かれており、国によって異なる葬り方や、死に対する捉え方についてのコラムもあります。
死後の世界や地獄八景など、ちょっと時間が空いた時にこのフリーペーパーを開けば、考えたこともないような独特の世界に連れて行ってくれます。
日の傾きかけた夕方。帰りの電車の中から見える、灯りの灯った一つの窓。その窓の向こうでは、
自分の知らない人が、自分の知らない生活を送っている。その生活は今まで何年も続いてきて、この先何十年も続いていく。そんな窓の中の何でもない
日常を想像した時、あなたが少しでもその日常を覗いてみたいと思う時、あなたは旅人としての
最初の一歩を踏み出している。僕が旅に出た理由を人に尋ねられれば、知りたかったからと答える。
なぜまた旅に出るかと尋ねられれば、知らないからと答えよう。
旅に出て初めてわかる、世界は知らないことだらけだ。
では、なぜあなたに旅に出ることを勧めるのかと聞かれたら
答えは一つ、悔しいからだ。異国で見たもの、聞いたもの、味わったもの、触ったもの、一つ一つの全てが僕の頭を離れて
写真や言葉になった瞬間、その輝きを失ってしまう。自分が体験したことほ全くありのままで他人に伝える、何てことはできはしない。
わかっていても、そのことがたまらなく悔しいのだ。砂漠で見る夜空も、したたかな商人との煩わしいやり取りも、新しい刺激となって
心の底に静かに沈んでいく。そして、自分の国に帰ってきた時、
今までとは世界の見え方が違うことを感じ、自分の過ごした時間が、
かけがえのないものだったと気づく。そんな体験をあなたにもして欲しいのだ。
日が昇る朝 電車から見える街から窓の明かりは消えている。しかし、世界の裏側では、
何百万もの窓に明かりが灯りはじめる。聞いたことも無い街の、見たことも無い窓は、
きっと大きな荷物を背負った旅人を温かく迎えてくれる。―『BACKPACKER』旅に出る理由 から引用(学生団体S.A.L)
上記は、私の印象に残った最後のページにある「旅に出る理由」です。
旅に出る理由についてのコラムを書いたページですが、
旅に一度でも出たことがある人は、きっと共感しながら最後まで読んでしまうでしょう。
そもそも人は、普通に生活をしながら、どうして旅に行きたがるのか。
旅の中での人との出会いは、自分の人生にどんな影響を及ぼすのか。
深く考えさせられるような、また旅の理由を探すために最初から読み返したくなるようなそんな文だと感じました。
「旅」って、言葉に表せないくらい魅力的ですよね。
「BACKPACKER」は、誰もが心の底に持っている「今すぐ旅に出たい」という気持ちをくすぐるフリーペーパーになっています。
いかがでしたでしょうか。
今回は、第一弾として、学生団体のS.A.Lさんの「BACKPACKER」についてご紹介しました。
雑誌や漫画、たくさんの本があふれている世の中ですが、たまには同じような世代が作った温かみのある手づくりのフリーペーパーを読んでみるのはいかがでしょうか。
Campusplusには、学生が作ったフリーペーパーが10冊以上置いてあります。ぜひ見に来てください!
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